肺炎球菌
残念なことですが世界中でいまだにたくさんの子どもたちが肺炎球菌感染で亡くなっています。
日本もけっして例外ではありません。
この細菌の名前は小さなお子さんがいるご家庭なら何度となく耳にしたことがあるかと思います。
しかしこの肺炎球菌によってどんな病気が子どもたちを脅かすか、詳しくご存知でしょうか?
A.小児の感染症の原因としてはもっとも多いのが『肺炎球菌』です。
菌血症・細菌性髄膜炎・重症肺炎で現代の医療設備が整った先進国でもたくさんのお子さんが
亡くなったり、重い後遺症を残しています。
その他その名のとおり肺炎や急性中耳炎を引き起こす細菌です。
また、2・3歳までの乳幼児は特に抗体を持っていないため、たやすく肺炎球菌性の感染を起こして
しまいます。
A.肺炎球菌は表面に莢(きょう)膜という膜をもっていて人が持っている免疫に抵抗します。
健康な人にはそう簡単には体内まで侵入しませんが、2・3才までの乳幼児は肺炎球菌に
対する抗体を持っていないため容易に感染を引き起こしてしまいます。
小児の細菌感染症の原因としてもっとも多い菌です。
菌そのものはヒブ(Hib)同様日常に人の鼻や喉の奥に存在するごくありふれた菌です。
保育園などの集団生活を始めるお子さんの保菌(菌をもっている)率は入園前では50%未満
ですが、入園後1〜2ヶ月で100%になっていたという報告もあり、どのお子さんにも重症感染症
を引き起こしてしまう可能性がある菌です。
A.現在日本で承認されている大人用の肺炎球菌ワクチン(23価多糖体ワクチン)では残念ながら
乳幼児には効果があまりないことがわかっていて、乳幼児でも抗体をつくる工夫のされた小児用
肺炎球菌(*7価結合型)ワクチン(PCV7)が開発されました。
米国では2000年に承認定期(無料)接種で使用開始されました、世界保健機構(WHO)も
2007年にはワクチン導入を各国に推奨して、世界の93カ国で導入35カ国で定期(無料)接種化
されました。
さらに2009年には7価からさらに多くの型に対抗する13価ワクチンも米国では承認されました。
2010年1月現在100カ国以上が承認、45カ国で定期接種化されています。
*7価結合型とは・・・肺炎球菌にはたくさんの血清型があります、小児用肺炎球菌ワクチン(PCV7)は
乳幼児が感染しやすい7種類の血清型が選択され開発されました。
たくさんある型の肺炎球菌のおおよそ7割に有効だそうです
導入国MAP

A.肺炎球菌は乳幼児から成人までの広範囲の年齢の方に髄膜炎などをはじめとする多くの疾患を引き起こしてしまいます。
直接接種を受けたお子さんを様々な肺炎球菌が引き起こす疾患から守るだけではなく、間接的効果と言って
予防接種ができない新生児や妊婦さん、 高齢者のみなさんを守ることにもなります。
メリットを考えるとヒブワクチン以上の効果が期待されています。
A.日本での治験でみられた副反応としては
接種部の赤み、硬結、腫れ、痛み 発熱 と他のワクチンと同様
A.接種対象 2ヶ月〜9歳以下
| 接種開始時期 |
接種回数 |
| 2〜6ヶ月 (推奨) |
4回 |
| 7〜11ヶ月 |
3回 |
| 1歳 |
2回 |
| 2〜9歳 |
1回 |
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